玄 太郎 脚色/鷲羽 崇 |
鬼火
(週刊漫画サンデー 昭和51年) |
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Now Writing . |
蔵の中/カルメンの死/蜘蛛と百合
(実業之日本社 昭和52年) |
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収録作は「蔵の中」「カルメンの死」「蜘蛛と百合」の三本。
漫画化するにはあまりに異色作ばかりと思うのは、筆者だけであろうか?
内容もまたスゴすぎである。
「蔵の中」では、磯貝編集長に首を締められ恍惚とする笛二を、芥子の花畑の向こうから象に乗った小雪が迎えに来るし、「カルメンの死」では、脈絡もなくヒロイン吉岡早苗のパンチラが拝める。
「蜘蛛と百合」では、成人漫画お約束の、女性器を花で表す描写(この場合、当然ユリの花ね)も登場。
白髪の怪人由利先生は、なぜか眉毛と髭は黒々としているし、相棒の三津木俊助は坊主頭だ。
等々力警部に至っては、怪獣男爵かと見紛うばかりのゴリラ顔。
ツッコミどころ満載の玄太郎ワールドを堪能あれ! |
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左から三津木俊助・怪獣男爵等々力警部・由利先生。
それにしてもよく驚く連中だ。 |
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芥子の花びら踏みしだき、迎えに来るのは小雪姉さん。
原作にもある描写だが、改めて絵で見るととってもシュール。 |
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百合枝の蕾はしとどに濡れて・・・って、
俺こんなこと書いてていいのかね? |
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高階 良子 |
真珠色の仮面
(原作「仮面劇場」 講談社 昭和50年) |
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探偵役の由利先生が登場しない、ヒロインが陽気な未亡人から大富豪のお嬢さまに変わるなど、連載された「なかよし」の読者により親しみやすくアレンジされている。
盲聾唖の三重苦を背負った謎の美少年、虹之助も慎一郎という普通の名前に変更されている。
素人目には、少女マンガなら虹之助のままの方が良さそうに思えるのだが、いろいろと事情があるのだろう。 |
血まみれ観音
(原作「夜光虫」 講談社 昭和50年) |
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Now Writing . |
真崎 守 脚本/宮田 雪 |
炎の軌跡
(原作「鬼火」 「環妖の系譜」収録 ブロンズ社 昭和53年) |
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真崎守による「鬼火」のコミック作品。
「巡礼萬華鏡」(原作 江戸川乱歩「鏡地獄」)、「初夏のカルテ」(原作 山田風太郎「虚像淫楽」)と三部作をなし、それぞれ原作のエッセンスを活かしながらも、男女の情念を主軸に連作性を強めるなどの再構成が行なわれている。
さらに、この三部作を発端として、全巻を通してあやかしの系譜が語られるという仕組みになっている。
横溝世界の再現を楽しむというより、真崎と脚本の宮田雪のコンビネーションをたっぷりと味わってもらいたい。
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「炎の軌跡」が掲載された
「劇画ゲンダイ」昭和48年6月3日号 |
横山まさみちと横山プロダクション |
どくろ検校
(原作「髑髏検校」 月刊別冊少年マガジン 昭和45年) |
(資料提供:池田恵さん) |
あの横山まさみちである。
本作では、ドジョウだのオットセイだのは登場しない代わりに、開巻早々ド迫力のクジラ漁の場面から始まる。
妖しく笑う吸血鬼髑髏検校…。
って、発達しているのは前歯かよっ! |
横山 光輝 |
稚児地蔵
(原作「人形佐七捕物帳 稚児地蔵」 「影丸と胡蝶」収録 講談社漫画文庫
平成13年) |
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昭和43年、集英社の「プレイボーイCOMICSクレイジー」に掲載された、確認されているかぎり最初の人形佐七のコミック作品。
24ページという短さをものともせず、波乱万丈の原作をぎっしりと盛り込んだ構成は、さすが横山光輝である。
恋女房のお粂こそ登場しないが、辰五郎と豆六は揃って活躍。ただし原作ではその大阪弁が楽しい豆六まで、チャキチャキの江戸っ子になってしまったのは、残念。 |