Kindaichi Kousuke MUSEUM

事件簿編さん室

金田一耕助図書館
├5F:横溝作品の源流
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│ └<贋作の考察>
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金田一耕助視聴覚室

金田一さんの現場検証

展示室:木魚氏の蒐集品

木魚のおと

リンクターミナル

作者名(五十音順)
 いけうち誠一
 岩川ひろみ
 江原伸
 鳳英洋
 小山田いく
 掛布しげを
 影丸譲也
 ささやななえ
 J E T
 田中つかさ
 たまいまきこ
 つのだじろう
 直野祥子
 前田俊夫/橋本一郎
 金田一以外の横溝作品
サスペリアミステリー
掲載作品
 暁綾子
 秋乃茉莉
 池田恵
 えぐちゆう
 小川和美
 上坂ナオ(高森夜魚)
 児嶋都
 佐藤千江子
 宗美智子
 高橋葉介
 たまいまきこ
 鳥羽笙子
 長尾文子
 永久保貴一
 服部あゆみ
 ひたか良

 
 
いけうち誠一
犬神家の一族(講談社 昭和59年)
「犬神家の一族」表紙
 
 いけうち誠一は、赤目プロで白土三平の制作協力(アシスタント)を経た後、独立してオカルト漫画などを執筆していた。現在では、すっかりゴルフ漫画の大家におさまってしまった。

 「金田一耕助博物館」開設後も本書だけはなかなか手に入らず、長い間探し求めていたが、先日、ある横溝ファンの方とトレードが成立、10数年ぶりに手に取ることができた。
(ちなみに、そのとき交換に用いたのは、掛布しげを「劇画八つ墓村」のダブリ。けっこう高かったのだ!)

 ストーリーは基本的に原作準拠の姿勢を貫いている。特に殺害方法やトリックを省かず、ていねいに再現しているのは好感が持てる。
 ただし原作そのままではあまりに長くなるので、若林弁護士と小夜子が割愛されている。
 低学年向けの画風のわりには、佐兵衛翁と那須神社神官・野々宮大弐との交わりや珠世の出生の秘密なども、原作そのままにコミカライズしており、読みごたえのある佳編である。
 それにしても、佐清マスクに眉毛が書かれていると、どことなく憎めない顔つきになるのはなぜ?
遺言状公開の場面より、犬神佐兵衛翁の遺影。
表情がおチャメなのはともかく、後の場面ではアングルが変わっているゾ!
獄門島(講談社 昭和59年)
「獄門島」表紙
 
 全体的に低年齢層向けに、わかりやすく描かれている。
 特筆すべきは、そのラストシーン。運命の皮肉の復員詐欺や、金田一耕助一世一代のプロポーズがカットされているのだ。
 どーでもいいけど、カバーに描かれている島には、とても人が住めそうにないのだが・・・(笑)
悪魔の手毬唄(講談社 昭和59年)
「悪魔の手毬唄」表紙
 
 磯川警部が、冒頭ではマジメな警察官だったのに、ページをめくるごとにどんどんギャグマンガ調のオヤジに落ちぶれてしまい、皆さん御存知の感動的なラストシーンがなくなってしまったのが惜しまれる。

 表紙の白い「しぶき」は、テカりではなく図柄。
本当は赤い血しぶきにしたかったのか、うっかりホワイトを倒してしまったからごまかしたのか、いまひとつ意図が不明。

 
磯川警部 劇的ビフォーアフター(悪魔の手毬唄)
使用前

なかなかいいカンジの警部です
使用後

つーか、別人っしょ!
オマケ(犬神家の一族より)
那須警察署長

いいや、アンタは磯川警部に違いない
まさか、一人二役?
違和感アリアリの金田一さんの脱衣シーン。
Tシャツじゃないんだから、袴を脱がないで着物から先に脱ぐなんてゼッタイ無理!
 
※ 表紙画像は、紹介のための引用です。この件について、関係各位からのお問い合わせは、こちらをクリックして下さい。
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