Kindaichi Kousuke MUSEUM

事件簿編さん室

金田一耕助図書館
├5F:横溝作品の源流
├4F:研究本の世界
├3F:コミックルーム
├2F:パロディ・贋作
│ └<贋作の考察>
└1F:開架室

金田一耕助視聴覚室

金田一さんの現場検証

展示室:木魚氏の蒐集品

木魚のおと

リンクターミナル

作者名(五十音順)
 いけうち誠一
 岩川ひろみ
 江原伸
 鳳英洋
 小山田いく
 掛布しげを
 影丸譲也
 ささやななえ
 J E T
 田中つかさ
 たまいまきこ
 つのだじろう
 直野祥子
 前田俊夫/橋本一郎
 金田一以外の横溝作品
サスペリアミステリー
掲載作品
 暁綾子
 秋乃茉莉
 池田恵
 えぐちゆう
 小川和美
 上坂ナオ(高森夜魚)
 児嶋都
 佐藤千江子
 宗美智子
 高橋葉介
 たまいまきこ
 鳥羽笙子
 長尾文子
 永久保貴一
 服部あゆみ
 ひたか良

 
 
小山田いく
犬神家の一族(月刊ホラーM 平成16年7月号)
「犬神家の一族」表紙
 
 小山田いくというと、どうしても初期の「すくらっぶブック」や「ぶるうピータ」など青春コミックの印象が強くて、「犬神家」のコミカライズといわれてもピンとこないのだが、近ごろは「稲川淳二の怖い話」など、ホラー寄りのコミックを中心に活躍しているらしい。
そういえば、実弟のたがみよしひさはミステリ・コミックがメインだし、兄も負けず劣らずお好きなのかも。

 物語は、角川映画の展開を参考にしつつも、原作に沿った流れとなっている。
 大山神官の暴露、それにともなう静馬の苦悩や「ヨキ」の見立てなどを描きながら、菊人形の首が落ちたり、那須ホテルの女中が登場したりと、「おいしいとこ取り」である。
 しかもそれを、たった61ページでやってしまうのだから、そうとう駆け足になってしまうのは仕方がない。
 極端に短いページ数ながらダイジェスト感がないのは、ベテラン小山田いくならではの職人芸であろう。

 ただし、金田一さんをはじめ、珠世や女中、佐清までが小山田タッチになってしまい、おどろおどろしさが感じられないのは残念。
とても事件発生とは思えないほのぼのさ→
 
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