睡れる花嫁
(サスペリアミステリー 平成13年12月号 別冊付録) |
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「サスペリアミステリー」が金田一耕助大特集と銘打って、別冊仕立てで発表した金田一コミックの一編。
同時収録の「蝙蝠と蛞蝓」もそうだが、すでにJET氏によってコミック化されたことのある原作を、またひっぱり出してこなくても良いものを、と思う。はじめからJET作品と比較される運命では、作品も浮かばれまい。
他に面白い、画になりそうな原作がないわけじゃなし、横溝ファンなら、今までコミック化されたことのない作品を望んでいると思うのだが。
冒頭で殉職する山内巡査の妹を絡めてオリジナルな展開を見せたJET作品に比べて、本編は巡査のくだりは軽く流し、あくまで原作に沿って進む。極力二番煎じを避けようとする努力は買うが、描かれる犯罪が猟奇的であればあるほど印象も強烈なので、読後感が似通ってしまうのは否めない。
険しい表情の金田一も、いまひとつなじめない。 |
迷路荘の怪人
(サスペリアミステリー 平成14年2月号) |
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「横溝ファンなら、今までコミック化されたことのない作品を望んでいると思うのだが」
と上に書いた矢先に、角川文庫未収録の原型作品を持ってこられるとは、正直思ってもみなかった。
本作の原作は、長編『迷路荘の惨劇』ではない。その原型となった短編作品なのである。
折よく光文社から原作を収録した『金田一耕助の帰還』が文庫化されたが、別の出版社同士なので、そこに連絡やタイアップはないはず。
わざわざ出版芸術社版から原型短編をひっぱり出してきた、秋田書店「サスペリアミステリー」編集部内には、そうとうの横溝ファンか、探偵小説を熟知した軍師がいると見たが、いかが?
左の表紙では、相変わらず眉間にしわを寄せた険しい金田一さんだが、本編ではとぼけた表情やひ弱な描写も見られ、陰惨な事件の清涼剤としての金田一像が、徐々に確立しているように思える。 |
不死蝶
(サスペリアミステリー 平成14年7月号〜9月号) |
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now writing. |
犬神家の一族
(サスペリアミステリー 平成14年12月号〜15年4月号) |
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本陣殺人事件
(サスペリアミステリー 平成15年6月号〜8月号) |
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獄門島
(サスペリアミステリー 平成15年10月号〜16年2月号) |
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悪魔の手毬唄
(サスペリアミステリー 平成16年4月号〜10月号) |
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八つ墓村
(サスペリアミステリー 平成16年12月号〜17年9月号) |
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鴉
(サスペリアミステリー 平成18年2月号) |
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now writing. |