獄門島
(小学館 昭和53年) |
|
「別冊少女コミック」昭和52年7月号〜10月号まで、4回にわたって掲載された作品。
連載時には、おそらくページ数の都合だろう、最終回の謎解きが駆け足だったものを、単行本化の際に10ページ以上加筆している。
のちのJET版「獄門島」にも強く影響を与えている、金田一コミックの名作中の名作。
「サスペリア増刊」に再録された。 |
百日紅の下にて
(別冊少女コミック 昭和52年12月号) |
「サスペリア増刊」じゃないよ、
初出の「別冊少女コミック」表紙より
「妖しく燃える殺意! 五つのグラスのトリックは!?
ななえタンの横溝ミステリー 大好評に
おこたえして その第2弾!!」 |
「獄門島」連載の人気を受け、急きょ読切で発表された。
「獄門島」の前日談である「百日紅の下にて」のチョイスは納得がいくが、原作が登場人物二人の対話劇、なおかつその一方が金田一耕助というのは、実は最後まで伏せられている設定だったため、マンガ化には相当苦労したと思われる。
もっともそのおかげかどうか、コマ割りなどに実験的な要素が見られ、面白い仕上がりとなっている。
本作は「別冊少女コミック」に掲載された後、「少女マンガミステリー競作大全集」(東京三世社)、「サスペリア増刊」(秋田書店)などに再録され、現在はささや氏のインタビューとともに「横溝正史に捧ぐ新世紀からの手紙」(角川書店)で読むことができる。 |
|
|
これは貴重!
「別冊少女コミック」昭和52年11月号より、「百日紅の下にて」予告カット。
|