Kindaichi Kousuke MUSEUM

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マークの説明
原作
横溝正史の小説に登場した場所の、現在の風景
ロケ地
映画やドラマの撮影が行なわれた場所
イメージ
原作や映像作品に直接登場しているわけではないが、そのイメージを喚起させる風景やモデルとなったであろう場所
横溝
横溝正史ゆかりのスポット


金田一さんの現場検証 : 上 田


上田蚕種協業組合事務棟(長野県上田市上常田) ロケ地
上田蚕協組合

 
映画「犬神家の一族」で那須警察署として登場。
とはいえ全景がスクリーンに映ったのは、わずか数秒のことなので、覚えていない方のほうが多いかも。
建物の内部も、警察署の一部として撮影に使用されました。
 
画像ではうまく色を再現できなかったけど、壁の板は淡いペパーミントグリーンに塗装してあり、モダーンな印象を受けました。
小説中の犬神佐兵衛は、生糸の生産で一代にして財を成しましたが、大正6年に建てられた上田蚕協事務所も、信州で製糸業が栄えていたことを象徴する建造物として、平成9年に文化財に登録されています。
(2000/3/19 木魚庵撮影)
上田蚕協組合
 
旧北国街道(長野県上田市常田<ときだ>) ロケ地
記念すべき金田一耕助初登場のシーンは、旧北国街道常田の通りで撮影されました。
「国敗れて山河あり」とは、劇中での金田一耕助のセリフですが、背後の山の稜線は、30年前とちっとも変わっていません。
「KOKUYO」の看板のある建物は、劇中にも映っています。(「須」の字の真下)
 
旧北国街道(長野県上田市柳町) ロケ地
旧北国街道柳町

 
古くから北国街道として栄え、今なお古い街並みが残る柳町地区の一画です。
映画「犬神家の一族」で、金田一耕助(石坂浩二)に出くわした那須ホテルの女中・はる(坂口良子)が、布団の包みを持ったまま金田一を追いかける場面の撮影現場です。
シナリオでは、おはるさんは八百屋から出てきたことになっていますが、酒屋の向かい側に布団の打ち直し屋さんがあったため、現場で急きょ変更になったのでしょう。
この道の右側には、その綿打ち直しのお店以外に建物がありません。なんとあたり一面駐車場になってしまっているんです。市川監督が撮影を行なったときからそうだったようで、映画を見ると反対側の風景が映らないよう、カメラワークが工夫されています。
左に見える酒屋(岡崎商店)の看板は、代替わりこそしていますが映画でもお目見えしています。
ちなみにここの日本酒は、キリッとして実に美味しかったです。ロケ地訪問記念のおみやげにどうぞ。

なお、2000年10月31日に放映された古谷一行劇場「トランプ台上の首」でも、古谷一行と古手川祐子が、この通りを歩いていました。旧北国街道は、いっそ「金田一通り」と改名してはいかが?(笑)
(2000/3/19 木魚庵撮影)
 
保命水と「手打百藝 おお西」(長野県上田市柳町・紺屋町の辻) ロケ地

 
金田一耕助とはるが初めて出会った場所はここ。
実は、上記の柳町の通りをまっすぐ行ったすぐのところにあります。
すっかり白くお色直しをされていますが、背景の大きな建物は、現在ではお蕎麦屋さんになっています。
 
上田市が作成している「信州上田ロケ地ガイド」もご覧下さい
 
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