鹿賀丈史が金田一耕助を演じた映画「悪霊島」(1981年)は、主に中国地方(岡山県・広島県・山口県・島根県)でロケが行われました。
特に作中の舞台にもなった広島県ではロケが多く行われたので検証の旅に行ってまいりました。
このページを見て現地に行かれる方がいると嬉しいので、目印となる建物などを細かく記しておきます。
|
重要伝統的建造物群保存地区 旧笠井邸周辺(広島県竹原市) |
|
|
広島県竹原市は「安芸の小京都」ともいわれており、江戸時代の古い町並みが残されています。
交通は広島からよりも尾道や福山からのほうが近いです。ロケが行われた町並み保存地区へはJR呉線竹原駅から徒歩10分、駅前で借りられるレンタサイクルで回ると便利です。
映画「悪霊島」では浅井はるが殺された竹田の町という設定で撮影されました。
写真は町並み保存地区のとば口。古尾谷雅人演じる三津木五郎が浅井はるを訪ねて小路をさまよう一場面として登場しました。右手前の建物は旧笠井邸です。
(2011/8/8 木魚庵撮影)
|
この旧笠井邸を正面から捉えたシーンが次の写真です。
|
重要伝統的建造物群保存地区 メインストリート(広島県竹原市) |
|
|
同じく三津木五郎の回想シーンに登場した町並みです。正面のどん詰まりにあるのが、先ほどの旧笠井邸。ひとつの通りをさまざまな角度から撮影しているのがわかります。
左の低い柵が並ぶ建物は竹鶴酒造(小笹屋酒の資料館)です。
(2011/8/8 木魚庵撮影)
|
重要伝統的建造物群保存地区 胡堂<えびすどう>横の家(広島県竹原市) |
|
|
浅井はる(原泉)殺害現場のロケ地です。先ほどの旧笠井邸が町並みの一方の端ならば、もう一方の通りの終点がここ胡堂となります。写真右上部にチラッと影が写っているのが胡堂の屋根です。
この胡堂、同じ角川映画「時をかける少女」でもロケが行われたそうです。
映画と見比べてみると、町並み保存のためか通りから電柱がなくなっているのがわかります。
(2011/8/8 木魚庵撮影)
|
重要伝統的建造物群保存地区 頼惟清旧宅前の通り(広島県竹原市) |
|
|
上の胡堂を中心にくるっと90度左を向くと、また古い町並みが見えてきます。
左側手前の白壁の建物は「頼惟清<らいこれすが>旧宅」、江戸時代後期の文人・頼山陽の祖父の家です。
映画でもその姿を見ることができる後方の青い洋館は歴史民俗資料館です。
(2011/8/8 木魚庵撮影)
|
以下のDVD作品を参考にいたしました。 |
詳細データ
(Amazon.co.jp) |
DVD 悪霊島
サウンドリニューアル エディション
鹿賀丈史(主演)/篠田正浩(監督) |
瀬戸内海の“悪霊島”と称される不気味な小島で巻き起こる殺人事件の謎に、名探偵・金田一耕助が挑むミステリー。 |
ポニーキャニオン
発売日:2005/03
価格:2500円
|
|