金田一耕助図書館・開架図書の部屋

講談社「新版横溝正史全集」(昭和49-50年 第13巻−18巻)

装幀:宮田雅之


新版横溝正史全集13「三つ首塔」(講談社)22nd Dec. S49
「三つ首塔」表紙

収 録 作
  • 幽霊男
  • 三つ首塔
 兵庫県の山里に祀られた不気味な三つ首塔にからまる怪事件――アメリカ在留の老人から、百億円の遺産相続人に指定された女主人公、音禰をめぐり、次々と展開されるまんじ巴の大殺戮! 愛欲にさいなまれ、恥辱の運命に泣く若い女性の苦悩を胸に、恐怖の地獄図絵を追求する金田一耕助探偵の大活躍。
 他に「幽霊男」を収録。
(裏表紙梗概より・原文ママ)

新版横溝正史全集14「悪魔の手毬唄」(講談社)22nd Feb. S50
「悪魔の手毬唄」表紙

収 録 作
  • 悪魔の手毬唄
  • トランプ台上の首
ある夕方、奇怪な老婆が峠を越えた。恐怖と不可解な謎の数々を風呂敷にくるんで……。二十年前の殺人事件の鍵を握る奇人放庵の失踪。明け方の滝壷には異様なほど蠱惑的な構図で横たわる美しい娘の死体。封建の色濃い山奥の村に、身の毛もよだつ惨劇が次々と繰り返される。古くから伝わる手毬唄をきいてゾッとする金田一耕助だった――。ほかに「トランプ台上の首」を収録。
(裏表紙梗概より・原文ママ)

新版横溝正史全集15「悪魔の寵児」(講談社)22nd Apr. S50
「悪魔の寵児」表紙

収 録 作
  • 貸しボート13号
  • 悪魔の降誕祭
  • 悪魔の寵児
黒枠の挨拶状が演出する偽装心中事件。全裸の男女の歓喜天像が妖しく彩るブーケ・ダムール会館の開店披露宴。ここに猟奇殺人の幕が切って落とされる。蝋人形館女主人、マゾヒストの人形師、ミュージカルの女王、バーのマダム、画家、そして淫虐な犯罪をたくらむ雨男――。憎悪と蔑視が渦巻き、官能美のきらめくなかで風間欣吾をめぐる女たちは悲劇に見舞われる。今日もまた陰湿な雨が……。
(裏表紙梗概より・原文ママ)

新版横溝正史全集16「白と黒」(講談社)22nd Feb. S50
「白と黒」表紙

収 録 作
  • 白と黒
  • 香水心中
日の出団地に住む緒方順子は差出人不明の手紙を受け取った。同じころ上半身タールに埋まった”顔なし死体”が発見される。前夜から姿を消した夫。被害者と思われる洋裁店のマダムの過去は誰も知らない。団地内には誹謗、中傷の怪文書が横行。人間感情が微妙に錯綜するなかで凄惨な殺人事件が続く。怪文書の謎”白と黒”とは? 有力な手がかり皆無の難事件に金田一は……。ほかに「香水心中」。
(裏表紙梗概より・原文ママ)

新版横溝正史全集17「仮面舞踏会」(講談社)20th Nov. S49
「仮面舞踏会」表紙

収 録 作
  • 仮面舞踏会
元公爵飛鳥忠熈は趣味で考古学を研究しているが、戦後の財界の大立者。女優鳳千代子は美人で評判だが、四度の結婚経験者。この二人が軽井沢で逢瀬を楽しんでいたとき、三番目の夫が変死、続いて四番目の夫も毒殺される。一番目の夫は一年前に不慮の死を遂げ、その数カ月後に二番目の夫が変死している。鳳の夫の連続死に疑問を持った金田一耕助の活躍! 巨匠十年ぶりの書下し力編推理小説。
(裏表紙梗概より・原文ママ)

新版横溝正史全集18「探偵小説昔話」(講談社)30th Jul. S50
「探偵小説昔話」表紙

収 録 作
  • 探偵小説昔話
    1. 森下雨村と「樽」
    2. 乱歩と稚児の草紙
    3. 甲賀三郎と電話
    4. 大下宇陀児と青酸加里
    5. 海野十三と敗戦日記
    6. 浜尾四郎と春本
    7. 小栗虫太郎とピンチヒッター
    8. 木々高太郎と人生二回結婚説
    9. 一杯亭主人の憂うつ
  • 槿槿先生夢物語
  • 続槿槿先生夢物語
  • 探偵小説闇黒時代
  • あとがき集
    • 「本陣殺人事件」
    • 「蝶々殺人事件」
    • 「獄門島」
    • 「悪魔が来りて笛を吹く」
  • 真言秘密の自分の道楽
  • 大阪の友人・藤沢桓夫君
  • まあちゃんのお婿さん
  • 誤植奇談
  • 屍体を匿す
  • エラリー・クィーン氏、雑誌「探偵小説」の廃刊を三カ月おくらせること
  • 余暇善用
  • 山荘無精記
  • ノンキな話
  • 初対面の乱歩さん
  • 西田さんご兄弟のこと
  • 好敵手甲賀・大下
  • 不如丘と不木
  • 啓蟄記
  • 傷ましき母
  • 本格探偵小説への転機
  • 四半世紀ゆめうつつ
  • 私の衆道趣味
  • 蟇とともに
  • 金硫黄奇談
  • ご趣向本意
  • しかも私は飲む
  • 一杯亭綺言
  • むささび悲歌
  • 「国定忠次」の思い出
  • 年寄りの冷や水
  • 探偵小説の嘆き
  • 黒岩涙香を読む
  • 山荘愚談
  • 贋作楢山節考
  • 淋しさの極みに立ちて
  • 鬼の大罪
  • お目出度き男
  • わが町・わが本
  • 八つ当りの記
  • しずごころなく
  • 「パノラマ島奇譚」と「陰獣」が出来る話
  • 対談
    • 金田一耕助VSコロンボ警部―石上三登志
    • 歌手が来りて推理小説を語る―大橋国一
  • 桜日記
  • 桜日記に寄せて
  • 年譜・目録―中島河太郎編
故森下雨村、江戸川乱歩、大下宇陀児、小栗虫太郎、木々高太郎らの数々の思い出を軽快なタッチでつづる”探偵小説昔話”。「本陣殺人事件」「蝶々殺人事件」のコンテ、最近発見された昭和二十一年度の日記を一挙同時収録! 五十年の作家生活における探偵小説への情熱、トリックの裏話等、昭和十年から現在にわたり、雑誌、新聞等に掲載された未収録エッセイを網羅した横溝ファン必読の随筆集。
(裏表紙梗概より・原文ママ)

※ 表紙画像は、紹介のための引用です。この件について、関係各位からのお問い合わせは、こちらをクリックして下さい。

(C) 2004 NISHIGUCHI AKIHIRO